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令和4年司法試験を受験する方々へ

令和4年の司法試験まであと5日と1週間を切りました。皆さんも、ラストスパートに全力を尽くしているものと思います。
言うまでもないことですが、司法試験は、問題の難易度が高く、年に一度しかないというハードルの高い試験です。ですが、決して受からない試験ではありません。皆さんであれば,合格水準に足りるだけの能力,知識を有しています。あとは,それを本番でどう表現するかです。本番で最高のパフォーマンスを発揮するためには、思う以上に、体力と精神力が試されます。健康第一、体調管理に十分に意を用いてください。
精神論だけでは激励にはなりませんので、一点だけ対策について述べさせていただきます。とにかく条文は最後の最後まで丁寧に扱って勉強してください。我々実務家の仕事では、空中戦は行いません。例えば,「売買契約上の説明義務がある。」と主張しても,「どこの条文に定めらているのか?」です。まず、共通の土俵である条文から議論を出発させます。「民法555条に売買の条文がありますよね。売買は財貨移転と対価支払が対価性を有する双務契約ですよね。」と当たり前のことから論を始めます。司法試験は実務家登用試験ですから,同じことです。
問題を読んで、「論点が分からない。」、「あかん」と思ってしまった場合は、関係する条文の前後、法文の目次を見て下さい。必ず、ヒントがあるか,学んだことを思い出すはずです。そこから、諦めることなく、最後まで粘って、チャンスを掴んでください。

「ステップ・バイ・ステップ。どんなことでも,何かを達成する場合にとるべき方法はただひとつ,一歩ずつ着実に立ち向かうことだ。これ以外に方法はない。」(Michael Jeffrey Jordan)

実務修習でお会いできるのを楽しみしています。

川上 良

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